2009-03-29

「明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法」【前編】

ハツがリスペクトしている、小久保さんに、
「明日の広告読んだ?面白いよ。」
と言われ、さっそく週末に購入して読んでいます。



田端さんや、佐々木さんや、高岳さん小久保さんはすごくたくさん本を読んでいて、そんなに読む暇がいつあるのか・・・と思うほどです。
さらに、それをブログに書いているから、ハツ的にはすごくありがたいです。


本のレビューを書くのはすごく苦手なのです。
全部読み終わってからだと、多くの内容をまとめるのが難しいので、半分読みおわったこれくらいで一応書き留めておこうかと思います。

目次
第1章:消費者へのラブレターの渡し方~広告という名の「口説き」の構造
第2章:広告はこんなにモテなくなった~変化した消費者と広告の20年
第3章:変化した消費者を待ち伏せる7つの方法~彼らと偶然を装って出会うために
第4章:消費者をもっとよく見る~コミュニケーション・デザインの初動
第5章:とことん消費者本位に考える~スラムダンク一億冊感謝キャンペーンより
第6章:クリエイティブの重要性~商品丸裸時代とネオ茶の間の出現
第7章:すべては消費者のために~消費者本意なチームづくり

の大きく7章にわかれていて、ハツは3章まで読みました。


あまり本を読むのが得意ではないハツでも、この小さめな文字にも関わらず、するすると読めています。
それはきっと、語り口調で書かれていて、会話をしているように読めるからかもしれません。


「広告」=「ラブレター」
と、置き換えて、語られています。

そして、インターネットが現れる前後で、広告の立場の違いが著者の佐藤さんの経験談をふまえて語られています。


10数年前は、広告主はモテモテだった。
それには3つの理由があった。
1:ラブレターが相手の手に渡りやすかった
2:他に楽しいことがなかったので、ラブレターは喜ばれた
3:渡したラブレターはちゃんと読まれていた

インターネットがなかった時代のお話です。
だから、広告の送り手は、自分達の持っているブランドを消費者(ユーザー)に押し付けていた。
消費者は他に得る情報もないため、それを信じていた。


インターネットが出現してからというもの、「広告」はモテなくなった。
その4つの理由。
1:ラブレターが相手の手に届きにくくなった
2:他にも楽しいことがたくさんあり、ラブレターに興味を持たなくなった
3:ラブレターを読んだとしても口説き文句を信じてくれなくなった
4:ラブレターを友達に見せ相談し、判断までまかせてしまうようになった

インターネットが普及している現代の消費者の話です。
ネットの出現で情報が増えすぎた今は、家の中でじっとテレビだけを見て過ごしているユーザーは減り、
さらに商品の広告を見ても「ほんとかよ!」と疑い、にも関わらず、
「友達・好きな人・信頼できる人」の言うことなら信じる。

「自分の判断よりも人のおすすめを信じる」「賢い・疑い深い消費者」となってきている。


変わってしまった消費者へアプローチするためにはいったいどうすればよいのか?

これまで広告というのは、テレビ番組と番組の間や新聞記事と記事の間、など予期せぬところに突然と現れるからこそ、印象に残るのだ、と書かれていた。

でも今は、テレビの前や新聞の前に消費者がいるとは限らず、消費者が現れる場所はいったいどこなのか?
そこに印象に残るような、読んでもらえるようなラブレターを渡すためにはどうしたらいいのか?

そのための7つのアプローチ方法が、第3章に書かれていた。


そのうちの1つが「クチコミ」であり、そしてもうひとつが「CGM」である。

最近話題のペイパーポストについても若干書かれていて、
「ブロガーの意見は中立だからこそ信頼されるのであって、彼らに良く書いてもらおうと広告主が内容を操作したり、金銭を渡したり、サクラに演じさせたりして失敗した例はいくつもある」
と、なんとも思い浮かぶ事例がいくつかあるなぁと思いました。

ネットが普及して、ブログができて、一個人が簡単に情報発信できるようになり、それが他の消費者の購買の判断基準になり、
今や、その「ブログで発信されている情報」を企業はよく読み、重要視しなければいけない、そんな世の中になってきている。


以前読んだ、勝間和代さんの「史上最強の人生戦略マニュアル」でも、
「事実は認識である」と書かれていたように、今の時代は、
「企業がどう発信するか」も大事だけれど、
「消費者にどう受け止められるか」が大事なんだなぁ、と。



CGMでブログを使うことは、企業にとってもすごくいいことだと思う。
使い方によっては、無限大に情報は発信されるし、ブロガーが勝手にPRをしてくれる。
低コストで大きな効果が得られる。


個人の1ブログなんて、ほんのちっぽけなものかもしれないけれど、これがいわゆるロングテールって言われるものなんだろうなぁ、積みかさなると偉大なパワーを発揮する。

それは今までにも多数事例があることからも、ブログのクチコミのすごさはわかります。


こんなにブログがはやっている時代、
「とりあえずブログを使っとけ!」みたいな送り手もたくさんいて。何も考えずにやるだけやるから失敗して、ブログに対する悪い評価も出てきていたり、懸念される声があるのも間違いじゃない。

そうゆうことをされるのが一番いやだなぁ、と、ブログにちょっとでも携わっている私からすれば感じるところです。


ブログを使うのであれば、ブロガーのことをしっかりと理解すべき。
ブロガーがどんなときに、どうゆう気持ちでブログを書いていて、それからどうしたいのか???

話はそれましたが、「明日の広告」の第4章から後半には、
前半で書かれていた「ラブレターの渡し方」を踏まえて、
「相手のことを理解して、印象に残るような口説き文句を使ってラブレターを渡す」といった内容が書かれています。

要は、消費者のことをしっかりと理解する、ということ。

「どうゆう人に買ってもらいたいか?ターゲットは誰か?」
ではなく、
「実際にほしがっている人はどんな人か?」
で考えること。


まだ読んでいないのですが、「スラムダンク」のキャンペーンについて書かれているみたいなので、楽しみです。

後半はまた読んだら書きます。
なんか、本のレビューじゃないな・・・これ・・・。
すいません。
(´Д⊂)

広告やコミュニケーションデザインについて興味のある方はおすすめです。



※実際にハツがこの本を買ったのも、
「自分の判断ではなく、小久保さんがおすすめしていたから」という理由であり、
そして、さらにその感想をこうやってブログに書いて、周りの人たちと評価を共有する。

・・・この本に書かれている通りなのである・・・・と改めて感じました。

ハツがこの記事を書いて、この本に興味を持つ人がどれだけいるかで、ハツの信頼性がわかる、というわけですね。

ブログってこわいなぁ。
(^∀^)

ハツも「疑い深い消費者」であり、「賢い消費者」と、いつの間にかなっていたようです。

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