2008-12-29

マクドナルド「クォーターパウンダー」の行列サクラ事件はある意味すごい口コミ効果を上げたのではないか。

12月27日ニュース
マック、東京でもバイト雇って行列演出 「クォーターパウンダー」
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/081228/tky0812280054001-n1.htm

こんなニュースが世間を騒がせている、今日このごろです。
これはリアル店舗で行列を作ることによって、日本人(東京人?)の特長である「行列に並ぶ」という行動を起こさせようとしたのだと思うのですが、
これが意外にもネット上での口コミ発生にも効果があがっているのではないか、と思います。

kizasiを見てみると、クォーターパウンダーが発売になった、11月1日から、もっともブログで話題となったのは、12月23日~29日でブログに書き込まれた件数は667件であった。
キーワードは、「行列」「サクラ」「イベント会社」などが目立つ。



その直前の1週間を見てみると、263件。
キーワードは、「食べた」「CM」「行って来ました」など。

よって、サクラ騒動のニュースを見てブロガーが反応を示したのだと思う。

実際に書かれた記事を見てみると、
「何かとお騒がせな、クォーターパウンダーを食べてみました!」
などのような、一言加えられているものが多い。
普段はマックを食べてもブログのネタになんかならないが、こんなニュースがあると、思わずブログに書いてみたくなるのかもしれないですね。


さて、クリスマスも終わったということで、マック以外のファーストフードの状況を調べてみたくなった。
クリスマスといえば!「モスバーガー」と「ケンタッキー・フライドチキン」でしょう。

まずは、モスバーガーをチェック。
書き込みはやっぱりクリスマスに激増していますね!
逆に普段はモスチキンに関するブログはないということか・・・。
確かに、モスチキンを食べたからといってブログに書こうとはあまり思わないかも。。。


ただ、面白かったのは1年前と比較すると2倍以上に書き込みが伸びているということ。
去年のクリスマスでは、モスチキンに関する口コミは333件だったんですね。

1年経って、たぶんですけどモスチキンの売り上げってそんなに変わらないと思っていて、
ブログの記事が増えたのは、売り上げが上がったのではなく、記事にするブロガーの数が増えたのではないかと思います。単純にね。
ブログがより、ユーザーの身近な存在になってきているようでうれしいです。


続いて、「ケンタッキー・フライドチキン」はどうでしょうか。
さすが、クリスマスの王者ですね。桁が違います。
1週間で3000以上の人がケンタッキーというワードでブログを書いています。
普段が10~15件くらいなので、その数300倍!!

こちらも去年のクリスマスと比較してみると、今年の口コミの多さが一目でわかります。
去年に比べて、今年は2倍の人がブログを更新しています。


やっぱりまだまだ、クリスマスの定番といえば、ケンタッキーなんでしょうね。
ちなみに私は去年は食べましたが、今年は食べていません・・・。

さらに、ケーキも食べていません・・・。

7万人もの人がケーキを食べているのに・・・。ショボーン。

今年は不景気の影響もあって、家で過ごす人が多いのでケンタッキーを買う人も、それをブログに更新する人も増えたのかもしれないですね。

うわさによると、おせち料理も高級なものがバカ売れしているらしいので、お正月はかなりおせち料理に関するブログが増えるのではないでしょうか。

ちなみに2008年お正月の「おせち」に関するブログは、1万6000件。
上記の例によると、おそらく2倍くらいの数になるのではないでしょうか??
予想では、3万2000件くらいでしょうか。
それはまた後日調べてみたいと思います。

私も書くぞ!!

2008-12-28

PayPerPost(ペイパーポスト)は口コミプロモーションとは呼んではいけない

「ブログを使った口コミプロモーション」
↑よく聞く言葉になったと思います。

一時前は、いくつかの会社が独占的に展開していましたが、いまや数多くの企業がこの言葉を謳っていると思う。

だけど、一般的に「口コミプロモーション」といっても大きくわけて2種類が存在する。
ひとつは、商品やサービスを体験したり、イベントに参加してその感想を記事に書く、というもの。
そしてもう一つが、指定された文言やリンク、画像を使って記事を作成し、またはブログパーツなどを貼り付け、1記事あたり数百円の報酬をもらうというもの。

この後者が一般的に言う、「Pay Per Post」
(1記事投稿に対して、報酬が支払われるという仕組み。)
このペイパーポストを展開している企業は今や、20社くらいはあるだろう。
私の知っている限りでこれくらいあるので、もっと本当は多いかもしれない。

だけど、私はこのペイパーポストを「口コミプロモーション」と呼ぶのは大きな間違いだと思う。

■ペイパーポストのメリット・デメリット

<メリット>
(1)一度に大量の記事が作成される
(※ただ、googleやYahoo!にスパムと判断されてしまう傾向も最近現れているみたいです。)

<デメリット>
(1)やらせ感たっぷりで、広告記事だということがすぐにわかる
ペイパーポストの場合、クライアントが一番の目的とするのは、「SEO効果」でしょう。
そのため、決まったキーワードで決まったリンク先を指定する必要があります。なので、ブロガーは指定されたワード、画像、動画等を使い記事を作成します。
その結果、クライアントの希望通りのワードで検索結果はブログが多数表示されますが、その記事内容を見るとすべて同じ記事に見え、閲覧ユーザーは一瞬で広告記事と判断できるのです。
(ユーザーのリテラシーも非常に高くなってきているので、ほとんどのユーザーが判断可能でしょう。)

(2)ブロガー選定がほぼ不可能
クライアントはブロガーに記事を書いて欲しいと思っていますが、だれにでもとりあえず書いてもらえればいい、とは決して思っていません。
やはり、記事を書いてもらうからには、クライアントにとって優良な顧客になるか、もしくはターゲットとしている閲覧ユーザーを多く抱えるブロガーに記事を書いて欲しいと思っています。
ペイパーポストの場合、先着順で報酬!なども多数存在するため、ブロガーの選定が難しいです。
ブログを使ったプロモーションを行う場合、一番重要なのがこの「ブロガー選定」なのです。

(3)商品に興味があるユーザーではなく、報酬目当てのユーザーがほとんどを占める
ペイパーポストの場合、ブロガーにとってのメリットとはやはり「報酬」。
目的は「お小遣い稼ぎ」なのだ。
この「お小遣い稼ぎ」を目的としているブログが最近は急増しています。
【ブログを書いている中で、モニターに参加する】というよりは、【モニターに参加するためにブログを書く】というものが非常に多く、記事の内容は全てこの「ペイパーポスト」なんですね。
そうなると、どうゆうことが起こるかというと、そのブロガーの属性や閲覧者属性に関わらず、ありとあらゆる商品のレビューが書かれてしますのです。
これは、一番やってはいけないこと。
昨日は車の記事、今日はスイーツの記事、明日はゲームの記事・・・・これでは信頼性がゼロです。

(4)ペイパーポストのサービスを使っているブロガーは、複数のサービスに登録している
(3)でも述べたとおり、ペイパーポストに登録しているブロガーの目的は「お小遣い稼ぎ」です。
ですので、このようなブロガーはありとあらゆるペイパーポストサービスに登録しています。
ということは、同じブロガーを多くのペイパーポスト事業者が共有しているに過ぎないのです。
となると、実際、どこの事業者に発注しても結局書いてもらえる記事内容やクオリティはほとんど一緒なわけです。


口コミプロモーションの成功は、
「記事数がたくさんあがること」でもなく、「ポジティブな記事内容が多くあがること」でもなく、
「口コミを見たユーザーがその商品をどれだけ購入したか」です。

「記事数がたくさん」とか「ポジティブな記事内容」は、目的ではなく過程です。
記事数がたくさんあり、その100%がポジティブな内容であり、その記事が多くのターゲットユーザーに見られていれば、その商品はきっと売れるのでしょう。
そこまで来て初めて成功といえます。

それを考えると、ペイパーポストが満たしているのは、
「記事数がたくさんあがること」のみじゃないでしょうか。

内容に関しては、ポジティブでしょうが全て指定された記事内容なのです。

私は、ペイパーポストをまだ利用している多くの企業に言いたいです。
そろそろ、本当の口コミプロモーションを行うべきです。
今まで実施してきたものはどんな効果がありましたか?

2008-12-27

私がブログをはじめたわけ

わたしがブログをはじめたのは、大学3年生のときでした。
きっかけは、友達の間でブログが流行っていたから。
当時は、まだmixiはあまり流行っておらず、知っている人たちの間だけでじわじわと浸透しているような感じでした。

もう少し前にさかのぼると、私が高校生のときは、
「yahoo!geocities」をよく使っていました。
簡単に自分のホームページが持てる、というのは画期的で、必死にhtmlを勉強していた気がします。
画像をアップしたり、音楽を流したり。
あと、もう一つマイブームだったのが、「excite チャット」。
当時はタイピングがまったくできなかったので周りについていこうと必死。
そのおかげで若干タイピングが得意だった高校生でした。
でも、そのころはインターネットの料金が電話料金に加算されていたので、ネットすればするほど電話料金がかかる・・・。
親にめちゃくちゃ怒られましたね。

だんだんとネット料金も安くなり、それとともに、「インターネットでコミュニケーション」というのが広まってきたと思います。

「yahoo!geocities」とブログって実際あんまり変わりはないように思うのですが、こんなにもブログが流行るとは。

2008年3月末時点におけるブログ開設総数は1806万5000サイト。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Research/20080805/312186/


とりあえずブログを持っているけど更新していないユーザーがほとんどだと思うが、1~2割はアクティブに更新(※1ヶ月に1回以上)しているとすると、200万くらいか。
携帯電話の普及に伴い、携帯から更新するユーザーが増えたので、PCを持っていない高校生や中学生にも広がったのだと思う。

もはや、今は10人に1人はブログを持っている時代。
ただし、ブログを閲覧しているユーザーというのは、10人いたら8割くらいはいるのではないでしょうか。
検索にもひっかかりやすいため、googleやyahoo!でもブログが非常に高い確率で上位に表示されている。

ブログと意識していなくても、いつのまにかブログを見ているということが多くあると思う。
そうゆう意味では、ブログを使ってプロモーションをしていくことはとても効果的だと。
ただ、スパムやアフィリエイトのブログも多数あるため、注意は必要だが。

企業のプロモーションの手段のひとつとして、ブログが注目されるようになった時代。
ただ、ブログで情報発信をすればいいというわけではもちろん、ない。

そこからいかに商品の購買につなげるか、
企業の認知度を向上させるか、
ブランディングにつなげるか、
成功地点は企業によって様々だが、必ずゴールに到着できるようなブログプロモーションを提案し続けて行きたいと思う。